“第一歩を踏み出したいけれど踏み出せない”という方こそ、コーチングを

“第一歩を踏み出したいけれど踏み出せない”という方こそ、コーチングを

男子プロゴルファー 

須藤裕太さん

プロゴルファーとして、インフルエンサーとして、さらには、ゴルフアパレルブランドのプロデューサーとして、さまざまな場で活躍している須藤裕太さん。そんな多面的な活動を続ける須藤さんが、CUOREMOの人財・組織開発サービス「Heart Beat PROGRAM」が展開するコーチングのプログラムを活用。その理由とは? そして、そこで得られたものとは?

無邪気な憧れが、今の情熱の原点となる

ーーまずはゴルフと出逢ったきっかけを教えてください

私が10歳の頃、父がゴルフにハマっていたのですが、たまたま休日に父が観ていたプロゴルフの中継を目にし「このスポーツ、すごくかっこいい…!」と感じたことがきっかけでした。当時は小学1年生からバドミントンを続けていたのですが、父に「ゴルフもやらせてほしい」とお願いしたことが始まりです。
そこからはとにかく、本当にゴルフが大好きでしたね。うまくなりたい一心でした。1人に対して多くのギャラリーが注目し、テレビを通して何万人もが見守るスポーツというところも、当時の私にとってはとてもかっこよく映りました。

ーー現在、好きなことを仕事にされているかと思いますが、「好きなこと=仕事」であるがゆえのご苦労などもあるのでしょうか?

「好きを仕事にしている」という感覚がない時は、とても充実していました。大学を卒業してすぐにプロゴルファーとしての生活をスタートしたのですが、正直ただゴルフが好きで、仕事であるという感覚があまりありませんでした。ただうまくなりたい、強くなりたい、という気持ちで楽しんでいたことを覚えています。

しかし、賞金が稼げなくなると当然どんどんと金銭的にも余裕がなくなり、そのことを現実的に突きつけられた時に、「稼ぎ方をしっかり考えなければいけないんだ」と感じるようになりました。経費を考えて試合を選ぶなど仕事としてゴルフと向き合うようになった時、もちろんゴルフは大好きですが、この道を選んだことのしんどさを実感するようになりました。

ーー今はいろいろな形でゴルフに携わっていらっしゃいますね

はい。海外から日本に拠点を戻し、賞金を稼ぐ生活だけではなくゴルフコーチとして働くようになったのを皮切りに、現在はコーチとしてのメディア出演やゴルフアパレルブランドの運営など、さまざまなことに携わらせていただいています。

自分を再発見するために、コーチングへの扉を開けた

ーーそのような中で、今回コーチングを受けることになった経緯を教えてください。

4〜5年前に、UUUM(大手YouTuber事務所)で仕事をする機会をいただき、そこであらためて賞金を稼ぐだけではないプロゴルファーのあり方を知ることができました。ただ、プレイヤーだけでなくさまざまな角度からゴルフのよさを伝えることができるようになった一方で、携わる事業が多岐にわたるがゆえに物事の優先順位の整理がつけられなくなった時期でもありました。「自分が本当は何をやりたいのか」そんなことを考えるようになったタイミングだったため、一度コーチングを受けてみようと思いました。

ーーもともとコーチングにご興味はあったのでしょうか?

はい。ゴルファーでも、キャディーさんや家族がメンタルコーチのような役割をしていることも多いため、ほとんどの人がそのような役割を持つ人に支えられていると思います。ただ、なかなか 自分自身でメンタルコーチを探したことがなかったので、実際に受ける機会はありませんでしたね。

ーーそれまでのコーチングに対する印象はいかがでしたか?

最初は「ちゃんと話せるかな…」という不安が強かったです。性格上、何でもとりあえず自分で解決しようとしてしまうため、身内にさえ自分のことのすべてをオープンに話すことがないタイプの人間なので、「全く知らない人に自分の本心を話せるだろうか…」という心配はありました。人に本心をぶつけたり自分のウィークポイントをぶつけたりすることが苦手だったので…。

コーチングが、新しい視点と未知なる可能性をもたらした

ーーでは、実際にCUOREMOのコーチ(原田)によるコーチングを受けた率直な感想をお聞かせください。

もう、率直に言っていいですか…とてもよかったです!(笑)
最初にあった不安は全くありませんでしたし、 むしろ原田さんにしか話せないようなこともあり、最終的には今まで誰にも言えなかったことまで相談することができました。私生活のことは親友に話すことができても、 仕事のことやゴルフのことになると、本当に誰にも相談することができなかったので、ここまで誰かに話すことができたのは初めてかなと思います。

ーー受ける前と受けた後で、何かご自身に変化はありましたか?

大きな変化は、目標設定の方法、そしてその目標を達成する喜びを知り、自己肯定感がとても上がったことです。セッションでは小さな目標を1週間ごとに決めていくのですが、会話の中で自ら喋りながら目標を見つけていくため、決して誰かに目標を決めてもらうわけではなく、自分の中から見つけ出すきっかけになりました。

そして何より、目標を達成できたことを原田さんに報告できるのも嬉しかったですね。この小さな目標作りとその達成を繰り返しているうちに、自ずと自己肯定感の向上につながっていきました。今でもたまに自分を責めてしまうことはありますが、「まあいいか!」と上手く割り切ることができるようになったとも思います。

ーーご自身と向き合う時間はいかがでしたか?

「自分にとって、何が一番大切か」「なぜ仕事をしているのか?」「極論、なぜお金を稼ぎたいのか?」
そういったことを突き詰めて考えた時、たしかに目標達成は大きなゴールではありますが、家族がすごく好きであったりとか、周りの人を幸せにしたいという想いこそが一番の原動力になっていることにあらためて気づくことができました。自分自身ではここまで原動力を深掘りすることがなかったので、「周囲のひとに貢献したい」という自分の想いへの気付きは印象的でした。

ーーご自身の原動力・モチベーションの源泉を知ることができたのですね

そうですね。振り返れば、子供の頃にバドミントンやゴルフをプレイしていたときも、周りが喜んでくれるのが好きだったんです。練習は結構しんどかったですが、そんな中でもバドミントンのコートの周りに人が集まってくれて、 近所の子供たちがバドミントンを始めたいと言ってくれて…ということに大きなやりがいを感じていたことに、あらためて気付くことができました。

ーーでは、コーチングを受ける前に抱えていたご自身の課題はありましたか?

私は性格上、思い立ったら即行動してしまうんですが、ただ計画が立てられない…。
“ここに向かってこういう順番で進もう”という逆算やプランを作ったり、目標の優先順位をつけたりすることが苦手だったので、ついつい考えを飛躍させてしまい、目標を高く設定してしまうことが多くありました。

ーーその課題は解決できましたか?

はい。先ほどの話にも繋がりますが、小さい目標を定期的に作ってその目標を着実に達成することで、達成できた分自己肯定感につながる、という体験は初めてでした。目標や優先順位を整理するコツを学ぶことができたのは非常に大きかったなと思っています。

ーーそのほか、コーチングを通しての新たな気づきはありましたか?

あらためて、「人を頼ること」の大切さを再認識することができました。それまでの私は「人に頼っても何かが変わるわけではない」とどこかで考えてしまっていた部分がありました。もちろん、“人には頼らないぞ”と胸張っていたわけではないのですが、人に頼るよりも自分の中で完結したいという気持ちの方が強かったんです。

しかし、やりたいことが大きくなるにつれて ひとりではできないことも増え、人を頼ったり周囲のマネジメントをしたりする必要性が出てきたとき、“周囲に自分の想いややりたいことを伝えて、それに賛同してくれる人が自分に協力してくれる”ということはとても大切なことだと気づきました。

また、それに気付くことができたことによって、ゴルフ選手をしていたときに感じていたような「自分がアクションを起こす(プレイをする)ことが周囲への影響を生み、誰かが行動に移してくれる」という喜びは、どのような仕事でも体現できるんだということがわかりました。

コーチングでの気づきが、日常を動かすエネルギーに

ーーコーチングから学んだことの中で、実際私生活でも活かせていることなどはありますか?

例えば、目標をスマホにメモしたり、ホーム画面に設定したり、リマインドしたりと、できるだけ記録をつけるようにして、ひとつ目標を作ったらその手前に小さな目標を作ることをクセづけるようにしています。あとは、アウトプットを定期的にしていないとなかなか整理できないこともあるため、誰かに少し話してみるように心がけています。

ーーやはり目標設定の部分が大きな学びだったのですね

そうですね。それと、マインドの方向転換もうまくできるようになりました。アパレルゴルフブランドを立ち上げたのですが、会社という多くの人が動く組織の中では、やりたいことがあっても会社として「できる / できない」を判断しなければならない場面があるなど、自分ひとりの考えだけでは動くことができない場面が多々あります。そういった際、これまではすぐに一喜一憂してしまっていましたのですが、今ではこっちにも別の道ややり方あるよね」といった“その先を見据えた考え方”もできるようになったんです。うまく気持ちと行動の切り替えや方向転換ができるようになりましたね。

ーームダなことで悩むことがなくなったということでしょうか?

悩むことに対して、それを分解できるようになったというか、自分で悩みの分別ができるようになりました。
悩みをゴミに例えると、これまでは“このゴミを捨てようかな”と思った時に、「でも、これはちょっと生ゴメが多めだから、捨てたら近所の人に迷惑がかかるかもな…捨てるのをやめようかな…」と過度に考えてしまっていたんです。でも実際は、それが正しい捨て方であれば問題はないと思うんです。“キレイにする”という目標を自分が持っていれば「ルールから外れていないのだからまったく問題ないじゃん!」と考えられるようになりました。

ーー今後も取り入れていきたいと思ったことがあればお聞かせください

小さく細かな目標設定は続けていきたいです。やはり小さなことを積み重ねていくと、大きな目標も達成できるんだと実感できているので、例え数値が大きくなっても、人数が大きくなっても、必ずいつも、基盤として意識していきたいと思っています。

ーーコーチングの体験者として、コーチングはどんな人におすすめだと感じますか?

もともと志の高い方がコーチングを受けるのはもちろんですが、 何かをやりたいけど何をすればいいかわからないというような、“第一歩を踏み出したいけれど踏み出せない”という方にこそ、是非コーチングを受けていただきたいと思っています。

ゴルフに限らず成功している人たちは「目標を作った方がいい」「やりたいことを見つけた方がいい」とおっしゃっていますが、でも実際はなかなかひとりで目標を見つけるのは難しいことですよね。ひとりで考えていても、何も見つからなければ それは“何もない”と同じことになってしまいます。

まだ明確な目標は見えていなくても、漠然と「成功したい」とか「こういうことをやりたい」という想いのある方がコーチングを受けると、この漠然とした部分が明確になってくるでしょうし、しっかり成功に近づく道が見えるんじゃないかなと感じています。

僕はすぐに行動に起こしてしまうタイプですが、コーチングを受けていろいろ知った上で行動を起こすのと、全く知らないままでアクションしてしまうのとでは、全く結果が違ってくると思います。もちろん経験が蓄積されるという意味ではプラスではありますが、もし最終的に達成したいものに大きな熱量があるのであれば、最初にコーチングを受けてからアクションした方が、5年後10年後が確実に変わると思います。正直私自身も、プロ選手としてフィリピンに海外挑戦する前にコーチングを受けたおきたかったな…と思いますし(笑)。

次世代へ紡ぐため…男子プロゴルフの人気復活へと挑む

ーー最後に、須藤さんの今後の目標をお聞かせください

昨今、男子プロゴルフの人気が下がってきているので、この業界をもう一度復活させたいと考えています。そのために、日本の男子プロゴルフツアーをまた世界に通用するようなものにする。そして日本のゴルフファンを増やす、というのが今の私の大きな目標です。

そのうえで、まずはプレイヤーとしての活動、そしてレッスンも含めたメディア活動、さらにはゴルフアパレルブランド事業の活動と、今の自分に3つの軸があります。

ゴルフ業界を盛り上げるにあたって、まずはゴルフが好きな人たちを増やし、そしてプロの世界で活躍できる選手を増やさなければいけませんが、そのためには自分がコーチをする、レッスンをするという活動に繋がります。そして、 一般の方々はプロとして競技をするわけではないので、娯楽として楽しんでもらうのであれば、その楽しさを広げるためにアパレル事業に力を入れてウェアを楽しんでいただく。このように、全ての活動が大きな目標に繋がっています。

大きな目標に向かっていろいろなところから活動を続けていき、そして業界復活の地盤が整ったときに自分がもう一度プレイヤーとしてそこに立つ。そんなことができればベストだと考えています!

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