会社を支えるリーダー陣の意識を高めるためにHeart Beat PROGRAMを導入。個人が力を発揮できる組織作りのきっかけにもなりました。
株式会社アイズ マーケティングソリューション部門
部門長
安部浩生さん
HBPによってリーダーの意識統一を行い、相互理解を深めたい
ーーまずは御社の事業内容と理念について教えてください。
国内No.1の広告媒体資料・マーケティング資料のポータルサイト「メディアレーダー」や、クチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」など、さまざまな独自のサービスを立ち上げ運営している企業です。2007年の創業以来、個々のメンバーが自身と会社の成長を目指してチャレンジを続けています。社名のアイズは、『台風の目』のように業界を引っ張っていくという決意が込められています。また、変化や競争の激しい業界で、台風の目のような中心的存在となることをも目指しています。
ーー安部さんは、マーケティングソリューション部門の部門長としてどのような役目を担っていらっしゃるのですか?
WEBマーケティングやインフルエンサーマーケティングなどの運用型広告を取り扱う部門の管理職として、3つのディビジョンを統括しています。
ーー2024年1月から3月まで、「Heart Beat PROGRAM」(以下、HBP)を導入いただきました。導入の決め手を教えていただけますか?
メンバーの一体感を強化したいと思い、HBPを導入しました。というのも、会社の急成長・急拡大により、私が入社した2015年からメンバーは4倍に近い91人に(2024年6月時点)。そうした中で、リーダーや他のメンバーとの意識の差が生まれるようになっているという実感があったんです。
また、部内にはそれぞれ3階級のリーダーがいるのですが、私はトップのリーダーとのコミュニケーションは多いものの、他のリーダーとの接点は少なくなりがちで、その点も課題と捉えていました。そこで、まずはリーダー陣の意識統一、そして、私とリーダー陣との相互理解を深めることを目指して、HBPの導入を決めました。
ーーHBPの導入前の人材育成や人事評価について教えてください。何かしら不足を感じることはあったのでしょうか?
半期ごとにメンバー自身が成果や目標をシートに記入し、リーダーと今度の目標設定を行い、成長につなげています。人事評価は、マネージャー陣が行っている行動評価などをもとに行っています。
弊社は平均年齢が30歳前後と若く、他の会社を知らない経験の浅いメンバーも多いこともあってか、会社の居心地の良さによって成長が止まってしまうメンバーがいるという課題がありました。そのため、メンバーそれぞれが自己理解を深め、なぜアイズに入社したのか初心を思い出し、この先どうなりたいのかを明確化する必要があったんです。その点、HBPのアセスメントツールや1on1は、自身を振り返るいいきっかけになったと思いますね。
日頃から悩みを抱えやすいリーダーこそHBPが必要
ーーここからはCUOREMOの顧問でもあり、HBPの立ち上げメンバーでもあるプロコーチ・原田大輔を交え、HBPのサービスについて効果や反響をうかがいます。
原田:今回、御社の営業部のリーダーの方々にHBPを経験していただきましたが、「ハートビート度が高い人」、つまり目的意識が高く、やりがいを感じながら働いている人が多いと感じましたね。特に「アイズでこうなっていきたい!」と具体的な目標を話されている女性リーダーが印象的でした。
安部さん:ワークショップでは、彼女から直接「社内の憧れの存在になれるよう頑張りたい」と聞くことができ、感動しました。より成長してもらえるよう、会社としてバックアップしていきたいと考えています。
原田:インパクトが強く、人に伝わる話し方ができる方だと感じました。彼女の話し方に影響を受けたメンバーも多いんじゃないでしょうか。
安部さん:そう思います。メンバーの決意や目標を聞く場はなかなかないので。また、ある営業のリーダーは、HBPの1on1がとても良かったと話していました。彼は日々業務に追われ、他のメンバーとのコミュニケーションがつい後回しになることを懸念していたのですが、今回、講師の方と1on1を複数回重ねていいヒントをたくさん得られたと。
原田:そうですね。より良くしていきたいという熱意を持って、1on1に臨まれていた姿が印象的でした。
安部さん:結果、コミュニケーションを深めるために、彼自身がメンバーとの1on1の機会を増やすことになりました。
原田:それはすばらしいですね。1on1が良いきっかけになったのなら、我々もうれしいです。
安部さん:今回のHBPで、最もリーダー陣への影響力が大きかったのは1on1だと思っています。リーダーは日頃から相談相手が少ないため、悩みが蓄積しやすい。1on1で第三者のプロコーチから話を聞いてもらったり、アドバイスをいただいたりする機会がもっと必要なのだとわかりましたね。
自己実現を叶えながら仕事する。全員のハートビート度が高いことが理想
ーー会社として、人材育成や組織作りで変化はありましたか?
安部さん:そうですね。HBPによってこれまでの課題を自覚できたので、今後は階層別にリーダー研修を増やして、より伸び伸びとリーダーたちに力を発揮してもらいたいと考えています。
また、次期リーダー候補のメンバーの意識や意欲の向上も進めていきたいと思っています。リーダーになるにはスキルだけでなく、マインドも大事だと思うので。
ーー具体的にはどのような施策を考えていますか?
安部さん:次期リーダー候補にアンケートに回答してもらおうと考えています。リーダーになりたい理由ややりたいこと、会社に貢献できること、個人としてのキャリアビジョンなどを記入してもらう予定です。自身のキャリア形成と照らし合わせて、早くからアイズのリーダーとしての覚悟を持ってもらう。それが個人と会社、両方にとってベストなのではないかと考えています。
ーーHBPによって、少しずつ組織に変化が起きているのですね。
安部さん:そうですね。HBPは人事配置の貴重な材料になったとも思っています。本人の自己理解が深まった上で対話を重ね、より力を発揮できる部署への異動や昇格なども行いました。
原田:HBPは全体を通して、「あなたはこの会社でどんな活躍をしたいのですか?」と深掘りしていきます。その中で、ご本人が見過ごしてきた本心や熱意に気づくということが多々あります。今までと同じポジションで力を発揮してもらう判断もできる中、御社のように、より活躍できる場所がある場合は、異動という決断も懸命だと思いますね。
安部さん:やっぱり、メンバー全員がハートビートできる状態が最も理想ですよね。メンバーはあくまで個人の理想を叶えるために会社に所属するもの。もちろん、所属するからには制約はありますが、その中でどう自己実現できるかを考えて動いてもらえると嬉しいなと思っています。今の仕事が人のため、そして自分のためにもなっていると理解できると、仕事の価値は高くなると思うので。
原田:そうした思いはHBPでも伝わっていたと思います。私が特に感銘を受けたのは、ワークショップの締めでの安部さんのお話です。会社の理念や約10年にわたるアイズでの経験を話されたとき、メンバーのみなさんの目の色が変わりましたよね。渋谷の素敵なオフィスで最初から働いている方にとっては、安部さんや経営陣の努力があって今があるんだと改めて気づいたのではないでしょうか。
安部さん:話すことに必死で気づいていませんでしたが(笑)、みんなに伝わったのならよかったなと思います。私自身もHBPを通して、まだまだメンバーについて知らないことが多かったと気づかされました。もっとメンバーとコミュニケーションをとる機会を増やして、アイズのハートビート度を高めていきたいと思っています。
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